ありがとうさん!

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 先週の8年生の国語の授業でのことです。その週は、20世紀初頭のアメリカ合衆国で劣悪な労働を強いられていた子供たちが「子供のままでいる権利」を取り戻すことができるために、児童労働法の制定に奔走した1人のカメラマンを題材にした、「小さな労働者」という教材を学習していました。

 日本の学校教育の歴史にも触れながら、今彼らが享受している教育を受ける権利はすばらしい特権であること、その権利を最大限に生かす機会を与えてくれている親への感謝を忘れないことを語りながら、「みんな、いつもお父さん、お母さんにありがとうって言ってる? その気持ちをちゃんと行動に表してる?」と、いつものように生徒たちに投げかけてみました。すると、1人の生徒が、「こないだ、お父さんの背中がとても疲れているようやった。そんな時、お父さんのことを『ありがとうさん』と呼ぶことにしてるねん」と分かち合ってくれました。

 「ありがとうさん。」 何と暖かいことばでしょうか。「僕たち、私たちのために、ありがとう、お父さん」という気持ちを、気恥ずかしいので短く、でも心を込めて、「ありが(とう)+とうさん」と声をかける14歳の素直な心に、私の心も暖かくなりました。

 スクールでは、小学1年生の時から、神様が生徒たちの人生のために立てられた権威者であるご両親や教師を敬うことを教えています。親や教師を信頼し、そのことばに従い、必要な時にはいつでも心を開いて素直に気持ちを伝え、助けを求め、感謝をすることを励ましています。そのことが、生徒たちの人間関係能力の揺るがない基盤になり、将来、彼らがどこで何をしていても、豊かな人間関係を築ける人に成長することを信じているからです。そして、豊かな人間関係の中で、彼ら1人ひとりに神様が与えておられる賜物(能力)が引き出され、実りの多い人生を歩むようになることを願っているからです。

 

「あなたの父と母を敬え。」これは第一の戒めであり、約束を伴ったものです。すなわち、 「そうしたら、あなたはしあわせになり、地上で長生きする」という約束です。(新約聖書 エペソ人への手紙 6章2節)

 西岡