テストのプチご褒美
私たちの学校では、日本語の国語の時間に毎週漢字テストを行なっています。80点に満たない場合は再テストのチャンスがあり、生徒たちは毎週ごとに力をつけていっています。
今学期も、5年生のクラスの中で「全員が95点以上を取ったら、ご褒美を考えるから頑張ろう!」と励ましました。テストが終わるたびに、「今日のテスト、何点やった?」と自信ありげに聞く子もいれば、「あ~、今日はあかんわ。」と、返却される前につぶやく生徒もいたり・・・。しかしながら、先日、『全員が95点以上』には少々及びませんでしたが、90点以上を取ることができ、確実に95点に近づいてきました!!採点後、嬉しくなったわたしは、彼らにすぐにその旨を伝えると、彼らは喜びつつも、もう少しで95点というのを目前にし悔しい気持ちも露わにしていました。それでも、ここまでよく頑張った彼らに、更に95点以上を目指す励みのためにも、私は “プチご褒美” をあげたくなり、その日のランチタイムにそれを配ると約束しました。
午前の授業終了後、お弁当を食べながら、「今日はプチご褒美だからフルーツキャンディだけどね」と、私がデスクにキャンディを並べると、どの味を選ぶかをみんな考え始めていました。「今回のテストの点数の高い順に選ぶことにしようよ!」と、100点だった生徒が言い出し、その様に決まりました。まず3名の100点の生徒が自分の欲しい味を言い、次に高得点97点を取ったA君に選択権があるのですが、彼は自分の後に残る生徒たちに、どの味がいいかを聞いて、自分はどの味でもいいから、彼らの欲しい味以外を選ぶと言ってくれました。
彼らを励ますためにと始めたご褒美プランは、95点以上をクラスみんなが目標とする中で、少しずつ全体の意欲が上がってきているのを感じるとともに、彼らの色々なキャラクターが端々に見られたりA君のとった今回の行動からは、私自身も嬉しい気持ちになったり心の成長を感じたりし、こちらもご褒美をもらった気分でした。これからも彼らと共に、95点以上という山に向かって、ワクワクしながらのぼっていきたいです。