少人数制クラスの重要性について

 本校では少人数制クラスを採用しています。最大で15名まで、多くの場合は10名前後のクラスを編成しています。もちろん大人数クラスのメリットもありますが、本校が少人数クラスを採用している理由を以下に挙げます。

 少人数クラスの最も重要な要素の一つは、より多くの時間と教師の労力をそれぞれの生徒に注ぐことができるということです。教師が生徒と一対一の時間を取ることができ、それによって、より良い関係を築く事ができます。そして、この教師との良い関係性を土台に、生徒は自信とやる気を培っていきます。

 また、それぞれの生徒の必要に応えることができます。すべての生徒はユニークな存在です。生徒によって性格や学習スタイルも異なります。時間をかけて学ぶ生徒もいれば、素早く問題を解き、より難しい内容にチャレンジしようとする生徒もいます。少人数クラスでは、生徒は隠れることもできなければ、見逃されることもありません。教師は一人一人の生徒の必要に合わせた指導を行うことができます。また、教師は各生徒をよく観察し、特定の学習内容やコンセプトの理解度を把握することができ、生徒の理解度に合わせて重点的にその内容を教えることもできます。

　さらに、少人数クラスでは、よりまとまりのあるクラス環境を作ることができます。大人数のクラスでは派閥のようなものができてしまうことがあります。それにより、ある生徒たちは所属するグループがなくなり、疎外感を感じてしまうことがあります。少人数クラスでは、すべてのクラスメートと関わりを持ち、関係を築く機会があります。それにより、生徒たちは励まし合い支え合う文化を共有し、自分とは異なるタイプの友人とどのように関係を築いていくのかということを学びます。このような経験は、彼らの将来にとって役に立つものだと考えています。

　COPICSには大きなファミリーのような雰囲気があり、生徒たちが学年を越えて関係を築いています。高学年の生徒たちには、低学年の生徒たちの模範として行動し、良い影響を与えるようにと指導しています。日々のスクール生活で、学年の違う生徒たちが友達関係を築き、一緒にゲームなどをしています。彼らは疎外感を感じたりいじめを経験することなく、仲間意識のある環境を自然に作り出しています。

　本校の生徒たちは2ヶ国語で学んでおり、学ぶべき内容がたくさんあります。英語と日本語で、話し、読み、書くことを学んでいます。少人数クラスであるがゆえに、より多くの内容を短い期間に教えることができます。少人数制のクラスにすることにより、集中を持続したまま多くの新しい事柄を学ぶことができます。

 少人数制クラスに関する研究結果などからも分かるように、メリットは多くあります。多くの研究によると、少人数制クラスがより建設的な環境を提供し、高水準の学業成績に繋がることが証明されています。